Haru Project 合同会社のブログ

WEBコンサル/WEB広告運用/アクセス解析

WEB広告の内製化でウン億円失った会社の話

こんにちは。

Haru Project合同会社、代表の外山です。

 

コンサルしてると内製化したいっていう会社さんがよくいます。

もちろん僕も内製化を賛成する事が多いです。

 

例えば、顧客データベースを社内のエンジニアに作らせたいみたいな話とか、HPの制作を内製化したいみたいな話。

こういうのは基本的に賛成です。

 

 

仮にセールスフォースを月1万円×300人の社員で導入すると月300万です。

それなら社内でエンジニア雇って、セールスフォースより使いやすい顧客管理システム作るのもありだよね、みたいな話がしやすいです。

 

 

HPは制作会社の対応が遅かったり、知識不足の事が多いですね。

なので一定以上の規模の会社なら内製化というのもありです。

 

制作会社の多くは制作費+(月額費用×顧客数)で売上を立ててるので、1社に対応する工数を減らした方が儲かります。

定額でマメにサポートしまくってもあまりリターンがないビジネスモデルなのです。

 

また、紋切り型の商品を売ってる会社だと、サイトがカスタマイズに弱い事はありがちです。だから自由度をサイトに求められる場合は内製化した方が動きやすいです。

 

サイト制作もSEO,CRM,解析,広告なんかが絡んでくると複雑になってきますので、こうなると制作会社よりエンジニアを雇った方が融通が利いてきます。

 

なので、基本的に内製化できるならした方がいいよね、というスタンスなのですが。

 

 

広告に関してはちょっと違います。

 

 

もちろん、広告も内製化できるならした方がいいとは思いますが。

何故か、広告運用の内製化を甘く見てる会社が多いんですよね。

 

内製化するって話が出た時に、じゃあメンバーを確認してみると広告を今まで触った事ない人とか、

ちょっとリスティングかじってみましたみたいな人とか、

ほぼド素人を引っ張ってきて、「こいつに2,3ヶ月で引き継いどいてや」みたいなノリで話を持って来られる事が多いような気がしてます。

 

広告運用って売上に直結するしスキルとセンスが必要な分野なのに、どういうわけかナメてる会社が非常に多いなという実感がありますね。

 

 

個人で月に何100万何1000万と報酬を得ているアフィリエイターに聞くと「広告だけは教えられない。センスが必要」って言う方も結構います。

 

それなのに素人連れてきて内製化って…

疑問に思います。

 

 

今日元Googleの運用者と話をしてたのですが、ある会社では広告運用を内製化して、最終的に1年でウン億円を溶かしてたりするようです。

 

例の、素人で内製化したパターンです。

 

これ、予算少ない会社も他人事じゃないんですよね。

年間で1000万近い広告費溶かしてる会社もざらです。

 

仮に年間のWEB広告が1億なら、運用費は相場で2000万円。

これを高いと見るかどうかですね。

 

僕だったら、年棒500万の素人社員に任せて全額溶かすくらいなら、凄腕外注に4倍の2000万で運用してもらいます。

運用してもらいながら2年計画とかで教わって社内に知見を残す方が建設的だと思うのです。

 

 

あと、内製化してもその社員やめたら振り出しに戻りますからね。

そこも計算に入れとかないといけません。

スキルの高いWEBマーケッターは供給不足なので、給料低いと転職されます。

独立しちゃう可能性だってありますし。

 

 

エンジニアみたいな受動的属性の人間と、営業やマーケッターのような能動的属性の人間を同じ括りで捉えて、仕事を組み立ててはいけません。

 

なので、自分なら社員1人、プロの外注1人で社員に少しずつ出来る領域を増やしてもらいます。

で、最終的に社員の運用+外注はコンサルのみで回るようにしてコストカットというのが着地点かなと思います。

 

 

では、今日はこんなところで。