Haru Project 合同会社のブログ

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時間の自由を持たず、俯瞰力の低い日本人

こんにちは。

Haru Project 合同会社の外山です。
 
 
昨日、ロイスクルーガーさんという
フランクリンコビー社の共同経営者の方のセミナーに行ってきました。
 
ロイスさんは私の高校の同級生でもあり
WEBの世界の大先輩である大坪さんが仲良くしてるという縁で知りました。
 
たまたま大坪さん会社の事務所でロイスに会った事もあるのですが、
「チャーミングなおじいさん」
という表現がぴったりくる感じの方ですね。
 
そして「ロイスさん」と言わせず
「ロイス」と自然に言わせる、
そんな何とも言えない柔らかい雰囲気を持っています。
 
 
 
 
昨日のセミナーの最後は時間管理に関する話を受けたのですが、
色々考える事があったのでそれを書いておきます。
 
 
 
セミナー中の一部ですが
「大事なタスクだけに取り組み後は捨てること」
という事をロイスは言っていました。
 
 
これは、ウォーレンバフェットも同じ事を言っています。
「上位5個の仕事だけに取り組み、後は一切忘れろ!」と。
 
 
 
 
またロイスは
「日本人の労働時間は世界の中でも高いが、
生産性は決して高くない。
日本人にとって一番課題なのが時間管理だ。」
と言っていました。
 
 
 
 
 
 
 
ここからは自分の考えになります。
 
 
 
 
 
日本には、
自由=悪であり労働=善
のような考え方が蔓延しています。
 
 
これは、ギリシャ神話の神様が遊び呆けているのに対し、
日本人の神話の神様はみんな働いている
という事も関係あるそうです。
(他のセミナーで聞きました)
 
 
「誰かのために働く」
ということに対し、
日本人は美徳を持っている。
 
それがDNAに刻み込まれている、
と言ってもいいのかなと思います。
 
これ自体はいい事です。
自分もこんな民族に生まれた事を誇りに思います。
 
 
だからこそ一生懸命働き、
戦後の高度経済成長を迎える事ができた。
 
ここまでは良かった。
 
 
 
 
 
しかし、ここでボタンの掛け違いが起こったのかなと思います。
 
 
 
 
 
ある経営コンサルタントに聞いた話です。
 
 
日本は高度経済成長〜バブルの時に、
経営者が目の前の現場の仕事だけをしてれば儲かっていました。
 
しかし目の前の仕事に集中する事が一番儲かる方法だったから、
経営者が本来の仕事を全くしていなかったそうです。
 
 
 
 
経営者の本来の仕事とは、
 
・良い仕組みを作る事であり、
・世界を俯瞰する事であり、
・より多くの情報を仕入れ、
・新しい事業の可能性を探る
 
こういう事ですね。
 
 
こういう事をしなかった。
 
 
 
 
またもう一つボタンの掛け違いが起こりました。
 
「時間をかけて仕事をするのが善」
「時間さえかければ仕事は完成する」
「時間さえかければ給料につながる」
という考え方が蔓延してしまった事です。
 
 
 
おそらく経営者側が、
「時間の自由を持つ→世界を知り俯瞰する」
というサイクルを持っていなかったために、
従業員に対しても「とにかく働く」という
思考を植え付けてしまったのでしょう。
 
 
 
 
考えてみれば日本の労働者というのは、
現場での作業効率化に対して異常なこだわりを持つ人もいますが、
あくまで目の前の範囲に留まります。
 
経営面からとか、ビジネスモデルからとか、
俯瞰した視点で考えようとする人は少ないと思います。
 
 
 
 
こうしたことが巡り巡って、
日本のIT後進国化、金融後進国化、
世界の流れに取り残される事態に繋がっているのかなと。
 
 
 
 
これらの話が脳内で繋がって、
私なりに結論が出ました。
 
 
 
 
まず日本人というのは、
時間の自由を持つことを悪としている。
 
また時間の自由を積極的に作り、
世の中を知るための学習をするサイクルが無い人が多い。
またはそのサイクルを正しいとする人が少ない。
 
その結果、世界に対する俯瞰力の低い民族
になってしまっているのではないかということです。
 
 
 
これを考えていて、自分がバイトや会社員をしていた時の事を思い出しました。
 
当時は病気になれば医療費で金が飛び、
働いた後は時間が残らず勉強なんか全くできずいました。
周りも同じような状況でした。貧困と時間の余裕の無さが負のスパイラルを生み出していたのです。
 
働きながら学ぶなんて事は考えられないほど、
追い込まれながら労働している人は結構多いんじゃないかなと思います。
 
 
 
時間を目一杯使い、
労働に充てるという思想に犯されている限り、
日本の企業は強くならない。
日本人も強くならない。
 
 
という事を感じました。
 
 
 
 
日本人が今よりも強くなっていくには、
時間の自由を積極的に作り出し、
その自由を使い積極的に学ぶという意識が必要なのです。
 
でも学んだ事は必ず自分の人生の中で
目の前の人や世界を良くするために、何かしらの出力をする、
という意識を持ち続ける。
 
そして
時間の自由→学ぶ→誰かの役に立つ
を強化し続けるサイクルに入るべきなのかなと。
 
 
 
ロイスのセミナーを聞き、
帰りの夜道を歩きながらそんな事を考えていました。
 
 
 
 
では今日はこれで。