コンサル,PM,実行
WEBサービスを組み立てて提供していると、
事業者も依頼者もよく勘違いしがちなことがあるなと感じます。
それは何かというと、
・誰がどこまで手を動かして
・進捗確認は誰がして
・最終チェックは誰がするのか
という部分です。
聞くと単純に思うかもしれませんが、
WEBの世界では意外とここが複雑だったりします。
例えば広告運用を例にとると、
広告の設定以外にも、タグマネージャーとの連携や、コピーライティングの作成は運用者がするのかどうかという問題があります。
これらは一見「広告運用」という一括りにされがちですが、分解してみるとGoogleやFacebookなどの数字を見ながら箱の手綱を握り乗りこなすマーケティングスキルと、エンジニアスキルと、コピーライティングスキルという全く別の要素が一緒になっていることがわかります。
そのため依頼者からすると全部まとめてやってよと思うのに、提供者からするとスキルの幅が広くないとできないという面があります。
また多くの場合はバナー制作や動画制作は別料金なことが多いですしLPも当然別になります。しかしWEBに詳しくない方からすると「え、それは別料金なの?」という話になったりしてややこしいところです。WEBデザインや動画編集,企画のスキルも必要なのでよく考えると一緒にはできないことを理解してもらえると思います。
これらを1人の人が丸ごとできれば便利なのですが、現実問題そうはいきませんので、1人でまかえない部分は専門の人間がやることになります。
こうしていくと意外と広告運用1つやるにしても必要な要素が多岐に渡ります。
これが誰がどこまで手を動かすのか、という話です。
ここまで読んで頂けると見えてくると思いますが、
WEB施策はやることが多いので、実行者以外に全体の進捗管理を行う人間が必ず必要になってきます。
実行者が1人だとしても複数人だとしても、結局作業工程が多くなるので全体の進捗管理がないとスムーズに進まないのです。
こうしてPM(プロジェクトマネージャー)という仕事をする人間が必要になります。
PMというともっと大きな事業体を任されるイメージを持つかもしれませんが、WEBの場合は小さい単位の仕事だとしても作業項目が多くなるため、確認項目も増えPMが必要になってくるのです。
そして、最終チェックの部分。
ここはPMがやることが多くなりますが、場合によっては依頼側の責任者が目を通しておかないと後で問題になることもあります。
広告の訴求の仕方やクリエイティブは企業イメージや景表法,薬事法などの面で確認しておかなければいけないこともあり、その場合は依頼側が最終判断を下す必要があります。
弊社はコンサルタントとして入ることが多くなりますが、
コンサルタントの業務範囲というのは情報収集,学習と情報提供と捉えています。
したがって、制作やSEOや広告運用などのプラスαの施策が必要になった時にPMとしての機能をコンサルタントは持ち合わせていません。
コンサルがPMをしてしまうと肝心の情報収集,学習がおろそかになり、コンサルとしての機能が低下する恐れがあります。
そのためPMを誰がやるのか、PMの費用はどこから負担するのかということを事前に考えておかないと施策がうまく回らないことはよくあるのです。
実はこの話、広告運用に止まらずSEOにもサイト制作にもLP制作にもアクセス解析にも、全てのWEB施策で問題になる点です。
どの施策も確認事項が多くなるのでこういった考えを抑えておくとWEBマーケがうまく進みます。