Haru Project 合同会社のブログ

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MAの落とし穴

昨日MAについて書いたので、

今日は30分だけ補足を書きます。
 
 
私は記事を書くのが超絶遅いので、
多分3分くらいあれば読める記事になることでしょう笑
 
 
前回はMAも色々ありますっていう記事を書きましたね。
 
 
で、今日は運用とか管理の話です。
 
 
簡易的なMAであれば楽だと思いますけど。
 
 
====================
・クッキーによるアクセスユーザーの紐付け
・行動履歴の確認
====================
要はこれとプラスアルファくらいの機能です。
 
 
上記とプラスして、
・問い合わせフォームとの紐付け
・メール配信
くらいであれば運用も組み上げも管理も、
そんなに難しく無いんじゃないかなと思います。
 
 
 
 
 
なんですけどね。
 
ここから段階が上がると、
一気にハードルが高くなるんじゃないかな、
というのが私の意見です。
 
 
 
最大の難関は、
「顧客管理との紐付け」
ではないかなと思います。
 
 
 
仮に今使っている顧客管理システムを変えなきゃいけない。
MAに移し替えないといけない。
もしくはMAと連動した新しい顧客管理システムに変えないといけない。
 
こういう場合、
それってものすごい手間です。
 
 
 
社員が新しい顧客管理システムの
オペレーションを覚えないといけませんからね。
 
 
 
じゃあ上のパターンは難しから、
違うやり方を考えてみましょう。
 
「顧客管理システムは今あるものを使いつつ、
MAは別で運用する」とするとどうなるか。
 
 
そうすると、
今いる顧客情報をMAか、
またはMAと連動した顧客管理システムに入れ込んでいく必要があります。
 
これが、CSVで一括ダウンロードしたものを
MAにアップロードしとけば一瞬で終わるみたいな話であればラクなんですが。
 
 
話はそううまく行きません。
 
 
まずどこかしらで入力漏れが起こりますし、
エラーが起きた時というのは顧客情報が多ければ多いほど、
果てしなく時間がかかります。
 
 
 
ちなみに、私が導入を手伝ったMAツール(pardot)
では、
顧客情報(姓、名とか)を1項目ずつSalesforce側で付与されるIDに変換させて紐付ける
という謎の作業が発生して発狂しそうになってました。
 
 
どこが「CSVダウンロードしてちょっと加工すればすぐできる」だと?
顧客情報が10項目あれば全部変換が必要じゃないか!
 
 
まあ、そんな感じで大変なんですね。
 
 
 
また、上のやり方だと新しく顧客化した顧客情報と
MAの連動については無視されています。
 
今まで使ってた顧客管理システムに
新しい顧客情報を入れても、
MAやMAと連動した顧客管理に入れないわけですから。
 
その作業はどうすんのと。
 
 
 
こんな感じで、結構複雑になっちゃうんですよね。
 
 
 
なので、自社での組み上げっていうのは全然おすすめしないです。
 
自社で組み上げするなら
ある程度前提知識のあるフルタイムの社員を、
1人専任で当てるくらいでちょうどいいかなと思います。
 
そのあとの運用も必要なわけだし。
 
 
 
自社で組み上げをしないっていうなら、
MAツールの会社に完全食い上げ、自社運用に対応したカスタマイズ、
継続フォローも含めていくらでできるのかってのを
見積もり出してもらったほうがいいです。
 
とにかく、自社組み上げってのは考え甘いなと思いました。
というか多分一番コスパが悪いです。
 
 
 
で、今日はそろそろ終わろうと思うんですけど、
最後にもう1つ。
 
 
 
上のパターンで一番うまく行きそうなのって、
顧客管理システム自体を一新して、
それとMAを完全に連動させるパターンですね。
 
さらに、組み上げから自社最適化、フォローまで、
専門業者に完全外注化すると。
 
 
こうすればスムーズにできるんじゃね?
これでいこう!
 
 
と思いますよね?
 
 
 
でも、これも落とし穴があります。
 
それは、
「MAツールがどのマーケティング方法に対応しているかわからない」
ってことです。
 
 
例えば、今LINEを使ったマーケティングが強いですけど、
LINEに対応してるMAっていくつあると思います?
 
ちなみにpardotは対応できませんでした。
(対応しようとするとすげえ額の上乗せが発生した気がします。)
 
 
 
結局MAとか顧客管理を作る会社って、
そんなにマーケティングについては詳しくなかったりするんですよね。
 
だから最先端走ってるマーケッター と話させると、
「いや、それはちょっと」とか
「開発費が結構かかります」とか
そういう話になります。
 
 
 
だから結局MAでできるのは行動によってセグメント区切って
メルマガ配信とシナリオ分岐くらいになると、
「それってメルマガ配信スタンドでできるんじゃね?」
となったりします。
 
 
前回の記事で書いた、
========================
MAより既存のツールを上手く組み合わせて使った方が、
マーケティングの効果としては大きいんじゃないかなというのが私の考えです。
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というのは、
こういうところから来てるんですね。
 
 
 
だからやっぱり、
現状のマーケティングフローで課題を感じていることがまず大事ですよね。
「どうしてもここの数字を連携したい」
「どうしてもここの行動履歴が見たい」
「どうしてもここの業務フローをカットして時間効率をよくしたい」
みたいな事情が生まれた時に、
初めてかかるコストを含めてMAを検討するべきだと思うのです。